資料探しに国立国会図書館に行ってみた

今回ブログでは国立国会図書館での本の閲覧方法。複写のやり方など書き残しておきます。(2018年10月現在の手順です)

kktn-01.jpg
漫画の資料探しに初めて国立国会図書館(東京本館)に行ってきました。図書館の予備知識はほぼ無し。

漫画で資料は大事です。話を作るにも絵を描くにも資料は必要。
すべて脳内フォルダに入っていて描き出せる人やイメージや空想から描きおこしできる人には憧れるけど、自分はそうではないので資料はやっぱり大事。

自分の目的は…えーと。某キャラクターの設定を知りたかったので昔のゲーム雑誌を掘り起こしに行きました。その存在を知らせてくれたのは偉大な先人の方々です。ゲーム雑誌も漫画も読める。何でも置いてある。それが国立国会図書館。



国立国会図書館の場所
東京都 千代田区永田町。アクセス方法はこちら。

自分は有楽町線を使用したので最寄りの永田町駅から徒歩5分程度。出口を間違わなければ迷うことはないかと。


kktn-02.jpg

お隣に国会議事堂が見えます。写真を撮っておけば漫画の背景で議事堂を描くことになっても怖くないな。
ご一緒してくれた友達との会話で3D素材は特徴的な建物が多いから、気を抜いてビル素材を使っていると都庁が乱立していたりするという話は笑いました。場面転換で場所移動しても都庁があったりするんですよね。わかります。



利用者登録
必要なもの 身分証明書 

初めて利用する場合は図書館に登録が必要です。登録場所は国立国会図書館の新館。案内札が出ています。
前日にWebで調べたら土日で混んでいたりすると1時間かかったりするとあり、構えていきましたが平日昼だったので10分待ちという札が出ていて。ホッと一息。

案内通りに登録用紙に記入。身分証明書と共に提出し札をもらいカードができるまで待機。呼び出し後、登録利用者カードを受け取ります。この時にパスワードが記載された用紙ももらえます。パスワードは後々、任意で変更可能。図書館ではこのカードを使用して全ての事を行います。

利用者登録なしでも当日利用カードを申請すれば制限はつきますが入館できるようです。

入館手続きなど詳しいことはこちら。



kktn-03.jpg

入館
B5サイズ以上の鞄は持ち込み不可
ロッカーに荷物を預けます。荷物の持ち込み用に透明なビニール袋が用意されいます。大きさはA4クリアファイルが入るくらい。
入り口にゲートが有り本を借りたままだと退館不可。


本の閲覧方法
入って驚いたのですが、図書館なのに本が無い。代わりにずらっと並んでいるPC。国立国会図書館では、本棚から本を探して借りて読むのではなく、PC端末で目的のものを探し、申し込んでカウンターでその本を受け取り館内で閲覧する。

なので本を探しにいくというより、目的の本に目星をつけてそれを閲覧しにいく感じでしょうか。個人に対して本の「貸出」はしていないようです。


PC端末の操作ですがカードリーダーに登録利用者カードをセットし、パスワードを入力。図書館用のソフトで目的の本を検索し閲覧を申し込む。

本がカウンターに届くのは申込みから20分前後。おそらく込み具合も影響するかと。一度に申し込める量は書籍は3冊。雑誌は10冊。カウンターに用意ができたら、PC端末に用意できたよってお知らせが表示。カードをカードリーダーから取るとログアウト。

借りた本は閲覧用のテーブルで読める。新しく借りたい場合は、返却してまた端末から申込みをする。


PC、キーボード操作なので、PCを使ったことがない人って大丈夫なのだろうかと疑問がよぎりますが、その分、機能面ではとても優れていて便利でした。館内での状況は全てカードによって一括管理されていて素晴らしい。


複写のやり方
国立国会図書館では本のコピーをしてくれます。もちろん制限がかかってコピー不可のものもあります。ページ数制限もあり。料金も発生します。

複写の申込みもPC端末から行います。端末のメニューから複写を選ぶと、「現在借りている本」の一覧が表示され、そこから「即日」か「後日」を選びます。

その後、画面でプリントアウトの指示が出るのでPC端末の近くに設置されているプリンターのカードリーダーに登録利用者カードを置くと、複写申込書がプリントアウトされます。

複写申込書に複写してほしい箇所を記入。ページや巻数など。複写方法の指定も可。
加えて本には、しおり(図書館で用意された紙切れ)を複写してほしいページの開始部分と終了部分に差し込みます。しおりは複写用紙をプリントアウトするプリンター付近や、複写コーナーに置いてあります。

「即日」複写はすぐに複写してくれます。ただし待ち時間が発生。混み具合により時間も変化。待ち時間は本の貸出中の状態。複写終了後、返却扱いになる。
「後日」郵送複写は郵送料など追加でかかる。カウンターで申し込みをした時点で返却扱い。郵送まで数日かかる。料金後払いのようです。


複写の手順をまとめると

本を借りる

PC端末+プリンターで複写申込書を印刷

複写申込書に記入

本にしおりを挟む

複写カウンターに用紙と本を提出

自分は「後日」を選択。最初に複写のやり方が理解できなくて手間取りったので上記にまとめておきました。

複写サービス説明ページはこちら。


kktn-04.jpg

まとめ
国立国会図書館と名前を聞くとかなり堅い雰囲気を想像していたのですが、そんなこともなく、とても居心地が良い場所でした。また館内に食堂やカフェも入っているので長時間過ごせます。カードによる管理が徹底されていて、とても便利でした。

開館時間も平日は9時半~19時(土曜は17時)までとわりと遅くまでやっていて良いですね。また見たい資料があったら行ってみたいと思います。

国立国会図書館HPはこちら。


 

漫画の画材 定規の小話

【今回は漫画原稿で使用している定規のお話をします】
日常使いしているものの紹介ですので、ボロくて汚いです、お目汚し失礼します。


漫画で使用する定規ですが、特に制約はなく手に馴染むものを使えばOK。自分が使用している主力はこちら。
mgdj-01.jpg
方眼スケールF2 30cm  方眼スケールF2 20cm メーカーはレター

メーカーさんの定規ページはこちら

ブログを描くために調べたら、Amazonで取扱なし。そういえば画材店で最近あまり見かけないような……買い溜めしておくべきでしょうか。画材って気がつくと廃盤になっていたりすることが多いので気が抜けません。

定規は方眼の有無、厚さ、柔軟性、エッジの角度など色々ありますが、上記の定規は厚さは標準、比較的柔軟性があるタイプ。エッジは浅めです。方眼はサイズを図るときはもちろん、直角の線を引くにも役立ちます。加えて、そこそこ横幅があるので、修正液やインクを乾かす際に団扇代わりにもなります。

欠点は裏のメモリが長期間使用していると薄くなってきてしまうことです。これをカバーするために自分は透明のフィルムを裏側に張って防止しています。



漫画で定規を使用する際、つけペンで使用する場合はそのまま使用するとインクが定規と紙に当たって滲んでしまいます。

これを防ぐためにつけペンで使用する場合は定規を裏表逆にして使用します。エッジによって定規が紙から浮きインクが滲みません。むかし読んだ漫画の描き方の本で一円玉を定規にはって浮かせる方法が紹介されており、実践しておりましたが安定性がいまいちで普通にひっくり返して使うようになりました。

mgdj-02.jpg

ちなみに画材店で一円玉代わり使える、このような薄い円形のものがあります。お名前は「フローティングディスク」。裏側にテープが貼ってあり、定規にくっつけて使用できます。一円玉より厚みが薄く安定感あり。オススメです。加えて定規が紙にくっつかないので汚れません。

mgdj-04.jpg



↑こういうのです。
品揃えの良い画材店なら似たようなものが置いてあるんじゃないかと。


話を戻しまして主力の定規のお話。裏返した際にエッジが浅すぎて平べったいと隙間にインクが入り込んで意味がありません。厚さとエッジの付き具合でつけペンに当たる部分が変わってきますので使用感が変わります。

インクが付いたらこまめにティッシュで拭き取ってお掃除します。さぼっているとインクがボタ落ち事故がおこるので注意。
背景を描くときはつけペンのインクと定規についたインク、原稿用紙の乾いていないインクに気をつけながら作画する必要があります。慣れていてもたまに事故は起こる。

なので自分は背景をミリペン多用で処理してしまうんですけどね。修正面倒くさい。

主力2つ以外で使用しているのはこちら
雲形定規と円形定規。メーカーはDELETERSTAEDTLER。あとは雲形定規より浅い曲線用ユニカーブ定規(四枚組のうちの一つ)あと写真に載せるのを忘れましたが、遠いパース用に45センチの普通の直線定規も持っています。

mgdj-03.jpg
右の青いものはテンプレート 正円一枚 楕円二枚

雲形定規は種類が色々あるんですよね。今のを選んだ基準はただの色の好みです。
作画で大変なのは楕円。テンプレートサイズに幅がない。でも出てくる場面は多い。手書きと雲形定規で頑張るって場面が多いです。


え?デジタルならどんなサイズの楕円も描ける?それを言ったらおしまいですよ。



……最近は定規に無いサイズの楕円はデジタルで描いちゃってます。


 

漫画の画材 ミリペン小話


久しぶりに動画をアップ!キャラのペン入れ動画です。ミリペン多用ページ。


【動画内で少し話をしましたので、今回ブログではミリペンのお話をします】


漫画を描くうえで、つけペンの他にもミリペンを使用します。自分が主に使用しているのはコピックマルチライナー0.03。ピグマの0.05~1.0を使用しています。
2つともメジャーなので多くの方が使っているのではないでしょうか。
mp01
上がピグマ。下がコピックマルチライナー。


なぜ0.03だけコピックマルチライナーかというと、0.03という細さがピグマに存在しなかったからです。……昔は!
現在はピグマにも0.03があります。マルチライナーに慣れてしまっていてピグマがしっくりこなかったので自分は引き続き使用中です。

メーカーはピグマはサクラクレパス。コピックマルチライナーはTOO。どちらも価格200円(税抜き)程度。

画材を扱う文房具屋さんに置いてあります。太さ関しては相当こだわりがなければ全種類揃えることもないかと。
ピグマは0.05、0.1、0.2、0.5、0.8、1.0あたりを使用しています。

枠線に使用する場合は、人によりますが0.6~1.0あたりですかね。
0.8をアナログ時代は使っていました。お近くの漫画の単行本などを見ればわかるかと思いますが、枠線も太さ、間隔、人それぞれです。



動画だとよくやっているのですが自分の場合は一部のキャラや背景もつけペンではなく、ミリペンで描いてしまいます。以下の使用感などは自分が実際に使って感じている個人的見解です。

・ミリペンのメリットは手軽さ。線を引くのに技術がいらない。
・デメリットは消しゴムを強くかけると線が薄くなる。つけペンのように強弱のついた線が引けない。


メリットの手軽さですが、インクに気を配る必要がありません。サッと出して、安定した線をずっと描き続けることができます。とにかく楽。また、背景作業時は定規を使用します。つけペンですとインクの乾きに気を使う必要がありますが、ミリペンならノータイムでOK。

デメリットの強弱のついた線が引けない。ですが力加減で結構強弱はつけられます。まあ、それをやると先が潰れて線が太くなるのですが…先が潰れたミリペンと新品のミリペンでは番数は同じでも太さが違うので使い分けるといいかと。0.05など顕著。

それ以外にもラインを重ねる。数本の太さを使い分けることでカバーできますが、つけペンなら力加減で全部できます。使い分けは重要。
さらにアシスタントですとミリペンが駄目なところもあるかもしれません。ミリペンはつけペンのラインのほど綺麗な線や味のある線は引けません。割り切りが必要です。

消しゴムで線が薄くなるのは致命的な部分でもあります。自分は消しゴム掛けをしない作業形態なので多用する傾向あり。



【 最後に改造ミリペンをご紹介】
邪道な使い方ですが、犠牲となるのはコピックマルチライナーのサイズBM。
先っぽを切って断面をカッターで切れ目つけて少しばらけさせます。断面切れ込みの角度と切れ込みの本数はお好みで。
mp02
点線部分をカット


んでこれをスタンプの要領でポンポンとやると木の葉っぱを楽に描けます。そのままだと規則的すぎるので少し手を入れる必要はありますが。昔、教えてもらった今でも使っている小技です。

実際にやってみたのはこちら。左がポンポンしただけ右はピグマの0.1とゼブラの筆サインで軽く手をいれたもの。インクが切れかけなので少し薄いですが。
mp03
※誰でも改造ミリペンを使えば木の葉が描ける!ではなく、木の葉を描くのを楽できる!補助的なものです。


今回は触れませんがゼブラの筆サインは今度単体で語りたいくらい好きです。

森や林を描いていると眠くなりますよね。人の原稿に使うのは許可がいるかと思いますが自分の原稿だとかなり楽できます。え?デジタルでパターンブラシがある?それを言ったらおしまいですよ。


……パターンブラシ。楽ですよね。うん。


 
このページのトップへ