漫画制作 消しゴム不要の消えない下書き

今回は自分が普段している下書きの青線化についてまとめておきます。説明画像は直近の漫画のものを使用しています。

【消しゴム不要の消えない下書き青線化の工程】

青線化
上が下書き 下が青線化後のペン入れ

自分はペン入れまでアナログ、仕上げのみデジタルという作業形態です。青線化を始めたきっかけですが、原稿を綺麗に仕上げたいので下書きをトレスして原稿にペン入れするという形をとっていました。

しかしペン入れ作業は連日、一日10時間以上やるわけでしてトレス台の光で眼精疲労が酷く、どうにかできないかと考えた結果が青線化となります。

メリット
・薄い青線はモノクロ印刷の場合は印刷されないので消しゴムかけ不要
・下書きが印刷されているので誤って消してしまう事故がなくなる
・下書きを擦ってしまっても原稿が汚れない

デメリット
・青線化の工程が入るので単純に時間がかかる
・紙が二倍必要


オススメな人
筆圧が強くて消しゴムかけが作業が苦痛の方
アシスタントさんを雇っていてアシさんの背景作業時にキャラのペン入れが間に合わない方
アナログ作業+デジタル仕上げの方

使用するもの
紙とペン、スキャナとプリンタ パソコンと画像ソフト(自分はコミスタやクリスタを使用)



全体の工程
【1】 下書きをする(使用する紙はなんでもよし)
【2】 下書きをスキャナでPCに取り込む
【3】 画像ソフトで下書きを青線に加工
【4】 「漫画の原稿用紙」に青線化したものをプリント

自分が現在使用しているクリップスタジオを使用しての説明になります。


【1】
下書きを普通にします。紙は何でも良し。自分は最終的に使用する原稿用紙と同じ基本枠、裁ち切り線、メモリなどをコピー用紙に印刷したものを下書き用に使用してます。

【2】
スキャナで読み込みます。現在はクリップスタジオを使用しています。デジタル仕上げの場合は最終的に使用するソフトで先に作品ファイルを作ってしまい読み込んだ方が手間が省けます。
(自分は下書きはグレースケール解像度600dpiで読み込んでいます)

青線化説明1
完成した下書きを取り込んで青線化のあと見やすいように線画を補正し少し濃くしたもの 



【3】
下書きを青線化し、透明度を下げて薄くします。
自分はこの時点で枠線や、3D配置、セリフ入れ、書き文字作業などを先にしてしまいます。

薄くする度合いですが、プリントしペン入れする時にきちんと視認できる。デジタル仕上げ時にペン入れした原稿をご自身のいつも使用している方法で取り込み、線画補正した段階で青線が綺麗に消えているのが理想です。

これはプリンターやスキャナ、線画の補正方法など各環境で違います。ちょうどいい濃さをご自身で見つけてください。完全アナログ制作の方も印刷時に青線が消えればいいので、いけるとは思いますが実験、調整が必要なので自己責任で。

青線説明2

青線説明3

【4】
カラーで「漫画の原稿用紙」に印刷します。
この後はペン入れした後、再度パソコンに取り込み、【2】~【3】で使用した作品ファイルに合成し続きの仕上げ作業をします。



プリンターについて
大別するとインクジェットプリンター、レーザープリンターがあります。

インクジェットプリンターは、インクに染料インクと顔料インクがあります。染料は紙の表面に染み込みます。 顔料は紙の上にインクが乗ります。下書きを印刷した場合、プリンターのインクの上からペン入れをするので、顔料インクの場合はうまくペン入れできない可能性があります。

自分はインクジェットの染料インクを使用ています。

レーザープリンターはまた印字の仕組みが違います。自分は所持して無い為、どういう結果になるかわかりません。申し訳ありません。誰かやってみて(オイ

加えて、プリンターによってはおせっかい機能で勝手に拡縮してしまうタイプもありますのでご自身のプリンターの環境を確認して実験してみて下さい。

※自分のスキャナとプリンターですが、どちらかがイタズラしているのか、仕上げ時の取り込んだ画像と、前の画像が完璧に一致することはありません。微妙~にズレる。許容範囲内ですので、そのまま作業しています。細かい部分ですが気になってしまう方は転げ回ることになるのでご注意下さい。



色々ごちゃごちゃと書いていますが、基本的に「薄い青線」にすればいいだけなので、画像ソフトはその工程ができればなんでも大丈夫かと思います。漫画に限らず色々応用できますので消えない下書きを活用してみて下さい。



ちなみに直近で描いたカラー漫画を青線化してペン入れしてみましたが、濃度調整を失敗してゴミ取り作業で地獄をみました(オイ



 

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